菌ドック

 山口醫院では腸内環境を良くする事を治療の主軸にしています。腸内環境の評価をするために菌ドックという検査をしています。

 これは腸内の善玉菌が多いか、菌の多様性が多いかや肥満を起こしやすい菌が多いのか、エクオールという女性ホルモンと似た物質を作る菌が多いのか等を調べられます。

 これまで多くの腸内細菌を調べる検査を見て来ましたが、この検査は比較的廉価で行う事ができます。

 便中の遺伝子を調べる事でその菌がどの程度いるかを調べる検査ですから、嫌気性菌といって酸素に触れると死んでしまう菌を調べる事もできます。

 悪玉菌が多いかよりも善玉菌の割合や、多様性を見られるので自分がいまどの様な状況にあるのかを知る事ができます。

 腸内環境が悪いのかどうかは自覚症状からも推測する事が出来ますが、腸内環境が良い状態を保てているか、善玉菌の中でどの様な菌が多いのかは自覚症状だけではわかりません。特に酪酸産生菌という免疫の調整や、 ビタミンDの代謝に関わる菌がいるかどうかが判定できる事を私は重要だと思っています。

 また腸内環境が良くなっている自覚症状だけではない客観的な指標にもなります。

 この様な検査は一度やって終わりでは無く治療の前後や治療の家庭で定期的に見る必要が出て来ます。その場合にも使いやすい検査です。

 自分の腸内の菌の多様性を知りたい、アレルギーを抑制する菌が多いかどうかを知りたい、太りやすい菌がいるかどうかを知りたい場合にも有用な検査です。

Be healthy and happy with food which you choose.