肉食はどうか?

あまり否定的な事は書きたくありませんが、肉食は良くありません。理由は現在流通している肉の問題、そして肉自体の問題です。

現在流通している肉は多くの場合、飼育されている物です。牛、豚、鶏全てです。もし自分が畜産農家だとしたら、短い時間でお金をかけずに多くを出荷したいと思うでしょう。動物を早く太らせるにはどうすれば良いか?運動不足で大量に食べさせる、狭い敷地に詰め込む(書いていて現代人も家畜に思えてきました)。その他品種改良も含め様々な手法がとられています。飼料も安くて太りやすい物を選び、決して良質な物とは言えません。

牛や豚の本来の栄養源は草です。最近牛乳売り場にも目が止まらないので最近の状況は知りませんが、パッケージに広々とした農場で草を喰む絵が描かれた物が以前はありました。現在の家畜の飼料は穀物です。とうもろこしや大豆、麦等々。その結果、肉に含まれる脂肪酸も変わりました。葉にはオメガ3の脂肪酸が多く、種や実にはオメガ6の脂肪酸が多い傾向があります。人を始め家畜はオメガ6の摂取量が多いと脂肪がつきやすくなります。肉の質が野生や放牧されている家畜とは違ってしまっています。

環境に与える影響も多くなります。飼料にとうもろこしや大豆が使われると書きました。飼料を育てるにも水や肥料等が必要です。日本ではあまり実感がありませんが、世界の人口問題は増える事です。その人口を支える食と水の問題が懸念されています。飼料を育て、それを家畜に食べさせて育て肉を食べる事は、飼料を育てる代わりに人が食べる植物を育てる事に比べると数百倍の水と土地が必要になります。

またあまり取りざたされる事がありませんが、その際に出る温室効果ガスも問題の一つです。家畜も息をするので二酸化炭素を出します。牛や豚はメタンガスを出します。おならです。

このメタンガスも温室効果ガスの一つで、二酸化酸素より影響が大きいと言われます。化石燃料を燃やすより、家畜のメタンガスの方が気候変動への影響が大きいのです。

肉自体の問題、環境問題を書きましたが、次は肉を食べたあとの問題、特に過食をした時の問題です。

動物性のタンパク質は胃や腸で分解され小腸で吸収されます。このうち吸収できなかったものが大腸に行ってしまうと大腸で悪玉菌と言われる菌がタンパク質を代謝し窒素酸化物と言われる物を作ります。これが便の臭さの元です。臭いだけならまだ良いのですが、窒素酸化物は腸から血管内に入りアレルギーやシミ、ガンその他様々な生活習慣病の原因となります。

良く動物性たんぱく質を摂ると筋肉になると言われます。確かにたんぱく質が分解されアミノ酸として吸収されると筋肉の材料となります。しかしここに落とし穴があります。ボディービルダーの方は鳥のササミを食べます。これは他の肉には脂肪が多いからです。特に現代の商業的に生産される肉にはオメガ6の脂肪酸が多く、このオメガ6は体内で炎症を起こしたり、体内に多くなると体重が増えやすくなります。

ではササミなら良いかというと食べ物にはアシッドロードと言われる物があり動物性の食べ物の多くは体内を酸性に傾ける性質があります。この事は別の項で詳しく書きます。

また動物性たんぱく質を過剰にとるとストレスホルモンと言われるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは体に必要なホルモンですが多すぎると体のバランスを壊してしまいます。ストレスの多い現代人に更にコルチゾールが分泌される事は望ましくありません。

体内が酸性になるとどうなるか?中和するために筋肉が分解されます。つまりタンパク質を摂りすぎると体内が酸性に傾き筋肉が分解されてしまうのです。

摂りすぎるとと書きましたが、どれくらいが適当な摂取量でしょうか?WHO、世界保健機関によると体重1kgあたり0.6gで良いとなっています。これはもっと少なくても良いが少し多めにしてと但し書が書かれています。体重60Kgの人で36gです。肉が全てたんぱく質ではないので50gくらいです。日本のお上品なレストランで和牛のステーキ80g、これでも多いのです。海外で靴の様なステーキを食べたら1週間分を食べたのではないかというくらいです。

健康な人が肉を食べる事は量を気をつけると食べてはいけないとは言えません。獣肉ではなく適度な魚を食べる方が良いですが。

Be healthy and happy with food which you choose.