私たちの身体の中では毎日細胞が入れ替わっています。それはランダムに入れ替わっている訳ではなく、働きの悪くなった細胞から壊していきます。
2016年にノーベル賞を授けられた大隅栄誉教授はオートファージという細胞の破壊と新生に関する研究をされていました。
ヒトの身体にはその他に外から入って来た有害な細菌やウィルスを排除する免疫機構も備わっています。
ヒトの身体には細菌や真菌、ウィルスが無数に生息しています。場合によっては寄生虫がいるかもしれません。その数ヒトの細胞よりも多いと言われています。相互に作用もしておりヒトの健康が微生物のさじ加減一つで変わる事もあります。ノロウィルスなどほんの少しの量で感染をしてしまいます。
人はどんなに頑張っても現時点では地球という環境の中に閉じ込められています。ヒトの身体にくっついた微生物は旅にでる事はできても一般の人は地球から抜け出す事はできません。
地球にとってヒトはどの様な存在でしょうか?
深い穴を掘って石油を掘る、横穴を掘ってトンネルを作るこれはヒトの表面に潰瘍を作る細菌や怪我、虫歯の様な物です。
地表で土地を痩せさせる農薬や化学肥料をばらまくなど皮膚をかぶれさせる様な物です。ヒトの皮膚にいる細菌が時に毒素を巻いたりするのに似ています。
地球の環境を変える様な物質をばらまいて汚染するなど、腸内の悪玉菌が窒素酸化物をばらまいて身体中を酸化させて環境を悪くしているのと同じです。
さて地球はヒトをどうしたいでしょう?普通に考えればこの野郎出て行けになります。
しかし地球はヒトの駆除剤を作るわけにはいきません。しかし自然は巧みです。新種のウィルスや細菌を作る事もあれば、これまで均衡を保てきたバランスが壊れる事で気象が変わり巨大な台風や季節の移ろいが変わり農作物の生育に影響を与えます。
地震や火山の噴火にも影響しているのかはわかりませんが、ヒトでも穴掘れば痛がって血を出したり、振り払ったりします。
ついでに地球が免疫細胞を持ってでもいたら、ヒトを攻撃します。
所詮ヒトも地球という環境の中に生きている生物です。地球にとって見れば、ヒトにいる細菌よりちっぽけな存在です。
しかしそのちっぽけな存在が地球を食い荒らした時、ヒトの体が細菌に食い荒らされた時と同様に地球は死ぬかもしれません。
その前には敗血症の様な地球とヒトの壮絶なる戦いがあるかもしれません。
もし自分が地球だとしたら嫌な事をしている奴から排除していくと思いませんか?
自分が地球にしている事を自覚し、地球から排除されない様な生き方をすること、これが健康を取り戻す生き方です。私たちは所詮地球に寄生している生物です。地球を破壊しては終わりです。
私たちの食物の栄養素は減り、土地は痩せて来ています。気候の変動があり自然災害は増えています。これはこれまで享受して来た自然の恵みがもう受けられなくなるというサインかもしれません。
工場の敷地に木を植える様な薄っぺらではなく、本当に地球に配慮した生活をしなければ。