新年と年の瀬の間。

 今日本は太陽暦で生活をしている。以前は中国の正月の話を聞くとずれていると感じていたが、今はそちらの方が合っていると感じる。1月のまだ冬至から日も経っていない日に新春だと言われても違和感しか感じないが、2月になり日が伸び日差しに力を感じると春の訪れを感じる。

 あと10日あまりで新春となる。この新年なのに新年ではない時期が中途半端で面白い。1月7日の春の七草にしても千葉ではその時期枯れ草だらけだが、2月に中旬ともなると様々な草が芽吹いて来る。1月7日の七草の多くはハウス栽培である。温暖化と宣言されている今でもハウス。そんな時期にいにしえの人々が食べていた筈が無い。

 日本という国は田畑を耕して生きて来た国である、旧暦に沿って生きて多くの行事を行なってきた。それが突然太陽暦になってしまっては土地との繋がりが切り離され気が上がった人間ばかり、地に足がつかない人間だらけになってしまう。この文もそうだが空中を飛ぶ電波の中に生きていては人では無くなってしまう。

 滋養を付ける七草がハウス栽培では本物では無いし、時期も違うのである。これじゃ本来の効能など望めない。一時が万事この有様である。この病人だらけで葬式だらけの世相、再び日本の風土にあった旧暦で生きてみてはどうだろうか?

 今年の正月は今の暦では2月10日。翌日が建国記念日である。建国記念日に日本の中に旧暦で生きる人々のもう一つ別の国が出来るそんな初夢を見たい。