私が食事で病気が治す事が出来ると考え始めたのは、病気を治す方法を知りたいと色々と勉強をしていた時でした。
何故そのような勉強をしたかというと薬が嫌いだからです。医学部で勉強をしていた時、ほぼ全ての病気について症状を抑えるか、切り取るか、たたき壊すしか手立てが無い事に気が付きました。治す事が出来る物は怪我や感染症です。結核は抗生剤で減りました。これは素晴らしい事です。しかし長い人類の歴史で人類が結核で全滅しなかった理由は教えてくれません。細菌を壊す事は出来ても何故結核菌が体内で増えたのか、何故人類が絶滅しなかったかは教えてくれないのです。
医学部在学中は疑問を抱いていましたが、きっと医者になればなにかしら答えが出ると思っていました。しかし医者になっても全く変わりません。相変わらず原因に対して何もする事はないのです。一般的な医学書や先輩の医師は教えてくれないので、ようやく自分で勉強を始めました。
その中で伝統医療と言われる物では食事の影響も書かれていま他のです。そしてこれを治す物も食事を使っていました。現在使われている漢方薬やアーユルベーダの薬は香辛料やスパイスとしても使われているのです。
西洋医学の祖、医聖と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスは「汝の食を薬とし、汝の薬は食とせよ。」と言いました。洋の東西を問わず食事で健康を取り戻す事をしていたのです。かつては薬が無くて仕方が無いから食材で治してたんだろうと思った事もありましたが、とんでも無い誤解でした。
医聖の言う事を医者の私が無視する事はできません。また近年食事と病気の関係は様々な研究で明らかにされています。そしてそれらの研究結果を見ると、ヘルシーと言われる日本の食事は不健康な物に変化しつつあります。
今の日本で増えている慢性病の多く、体調不良の原因に食事が関わっていると知りました。その原因を正さない限りいつまでも病気は無くなりません。
人は体質によって同じ物を食べても同じ様になるわけではありません。多くの食事に関する研究ではこの点を無視しています。多くの伝統医学が体質を分けていますが、この事を無視してはいけません。
自分に合った食べ物を知り、選ぶ事で健康になる。
自分に良い食物を選ぶ事で健康を手に入れられるのです。