健康になりたいと考えている人は多くいます。別に好きな事をして早く死んでも良いと考えている人もいます。寝たきりになるなら早く死にたいと言う人もいます。
しかしそう言う方の生活習慣の多くは寝たきりに成りやすいタイプです。タバコを吸う、お酒を浴びるほど呑む、運動をしない、甘いものを食べる、等々。
しかしこの様な生活習慣を持っていても大病せずに長生きする方もいます。
人の人生はつくづく平等ではないと思います。全ては確率の問題と言われたり、遺伝の問題とも言われます。実際には多くの要素が絡み結果が出ます。
ストレスも大きな因子です。我慢して良い生活習慣を続けていてもストレスになっては仕方ありません。進んで良い生活習慣を続けられる人よりは短命かもしれませんが、我慢していない人の方が長命になるかもしれません。
これでは本末顛倒になってしまいます。
誰にとっても良くない事はあります。タバコは良くないですし、多量の飲酒も良くありません。水銀等の重金属や農薬を積極的に身体に入れたい人はほぼいないでしょう。化学調味料や人工甘味料の悪い影響もあります。砂糖の摂取も良くありません。
生活環境や性格でも健康は変わってしまいます。
全ての人に同じ様に訪れる物は生と死です。多くの権力者が不老長寿を求めましたが、未だに成功していない様です。死にたくないと思っても死ぬ事に変わりはありません。
人は不老長寿よりも死ぬまでに何をしたいのかを考えた方が現実的です。現代の日本では平均寿命が女性で80代後半、男性で約80年、健康寿命はそれより男性で8年程、女性で12年程短いと言われます。この統計から言うと男性では平均して70代前半、女性では80歳までに自分がやりたい事をやって置かないといけなくなります。ひ孫に合うも良いと思いますし、南極に行きたいでも、世界の銘酒を呑むでも、飛行機を操縦するでも良いと思います。
100歳を超えて仕事をされている方達もいます。これを目標にしても良いでしょう。
100歳の方が101歳になる確率は約半分と言われます。かなり厳しい数字ですが、しかし1歳の子供が101歳になる可能性は半分もありません。先が長ければ長いほど気をつけなくてはいけない時間は長くなります。
残された時間を不健康でいたいのか、健康でいたいのかこれも選択の一つです。
何かやりたい事が残されているなら健康でいた方が楽です。脚が弱り歩くことができなくては南極に行くにもコストが数倍かかります。侍医や看護スタッフ、介護スタッフを引き連れて行く事は可能です。それより自分の足で移動して立つ方が楽しいし気が楽です。
もうやりたい事が無ければ不健康でも良いのかもしれません。
健康が目的では無く、健康でいる事が手段なのです。健康でいる方が自分のやりたい事をやりやすい。ただそれだけです。