アレルギー疾患 アトピー性皮膚炎

 

 アトピー性皮膚炎には多くの人が皮膚の炎症による痒みや皮膚の赤み・ただれ等で悩まされています。

 アレルギーが原因と言われていますが、それは引き金の一つで他にも様々な誘因が関与します。アレルギー性疾患と言われる物にアトピー性皮膚炎や気管支喘息、鼻炎が含まれます。これらの疾患は合併している事が多く、別々の疾患ではなく根本に同じ原因があると考えられています。東洋医学では肺と皮膚はつながりがあるとされています。鼻は肺への空気の取り入れ口です。そして最近ではアトピーやアレルギーには腸の粘膜の脆弱性が関与すると考えられる様になりました。東洋医学では肺と大腸は表と裏の関係です。皮膚炎と喘息、鼻炎はこの範疇で起こる病気です。

 漸く現代の科学が東洋医学に追いついて来たと考えられますが、数千年の歴史を数百年で追いついたのですから凄い事なのでしょう。アトピーやアレルギーには腸と肺または皮膚に対する対処が必要になるのです。

 アレルギー反応が起こる時に活躍するヒスタミンという物質ですが、これはアトピー性皮膚炎では皮膚で好塩基球や肥満細胞という免疫細胞が放出する物質です。これが痒みや鼻水、咳の始まりに起こります。この物質は食べ物にも含まれます。鯖で蕁麻疹が出たりする人の中には鯖に含まれるヒスチミンが原因になります。つまり自分で作るヒスタミンだけではなく食品や腸内で作られるヒスタミンも痒みの原因になります。

 このヒスタミンを分解する酵素があります。DAOというのですがこれがアトピーの人では少なくなっていると言われています。これは腸でも皮膚でも少なくなります。

 またアレルギー疾患のある人の多くは腸の粘膜が弱くなっています。透過性が亢進すると言いますが、この影響で腸内細菌が作る物質が血液に入りこれが炎症を更に悪化させます。

 つまり皮膚でアレルギー反応が起こると腸の粘膜の状態が悪いため起こった炎症が更にひどくなるのです。

 

 慢性的に炎症が続くと先ほど出てきた好塩基球に加えて好酸球という白血球も動き出してしまいます。これが皮膚を壊し始めます。

 これらの免疫細胞が働く事で痒みと皮膚の破壊が起こり慢性的な皮膚炎を起こします。

 痒みが続き掻いていると痒みを感じる神経が増えてしまい余計に痒みを感じます。そして掻くと炎症が起こるという悪いループが生じてしまうのです。

 ではこれに対してどう治療を行うか?

 先ずは腸内でヒスタミンを作る様な食べ物を食べない、ヒスタミンを分解する酵素の働きを阻害する事をしないです。赤ワインやチーズ、長期間熟成した発酵食品はヒスタミンを多く含みます。痛み止めや胃酸を抑える薬はヒスタミンを分解する酵素の働きを邪魔します。

 次に腸粘膜に対するアプローチは腸粘膜強化とヒスタミンの分解です。

 そして腸内の細菌バランスを改善する事も効果が出ます。特に酪酸菌を増やす事が必要となります。その為に使用可能な健康補助食品があります。

 腸粘膜の強化にはグルタミンやケルセチン、クルクミン等とミネラル類が必要となり、ヒスタミンの分解にはビタミンB6が必要になります。また大根おろしは腸内ヒスタミを減らすと言われています。

 好塩基球や好酸球、肥満細胞といった主に活動する免疫細胞の働きを抑える為にはそれぞれ同じ様な物が必要になります。ビタミンC、ビタミンD、亜鉛やマグネシウムといったミネラル類、ビタミンB6、EPAやDHAといった脂肪酸も効果があります。

 皮膚の痒みに対しては、これまでに出てきた方法も効果がありますが、皮膚の保湿と痒みを抑える成分を使う方法があります。椿油・馬油や柚子の種から抽出したオイルには痒みを抑える効果があるとされています。また漢方の塗り薬で神仙太乙膏というのも痒みに対して効果があります。

 その他に瞑想やマインドフルネス瞑想は短期間で痒みを抑える効果があります。またセロトニンを増やすのに朝日を浴びる事や自然に触れる事も有効です。運動ができる場合には運動も効果的です。

 その他にマイクロカレントと言われる微弱な電流を体に流す事で痒みの減弱効果が現れます。

 漢方薬や鍼灸治療でも効果が期待できます。

 この様にアトピー性皮膚炎に対する治療には薬を使った治療以外にも出来る事があります。ヒスタミンを減らす様な食事や腸粘膜・腸内環境を改善させる様な食事も効果的ですが他に様々なサプリメントを使う事も改善を早くしたい場合や効果を上げたい場合に有効です。場合によっては多くの物が必要となります。

 塗布する物に関しても痒みを抑える効果がある物が複数あります。

 また瞑想や運動、日に当たるといった生活習慣やマイクロカレントという治療法も取り入れる事ができます。

 基本的に睡眠時間をしっかりとる事や朝起きて夜更かししない事も大切です。これらは悪化させるからです。

 今している事に加える事ができる物があればお試し下さい。

Be healthy and happy with food which you choose.