ロックダウンでノックダウン

 コロナウィルスの影響で戒厳令間近の日本。家に閉じ込められた時どうするか?何を買い貯めるのかによってコロナにノックダウンされるのか、ノックダウンするのかが変わるとしたらどうするでしょうか?

 私は普段から口を酸っぱくして野菜、果物を食べろ、砂糖は止めろ、小麦は食べるな、乳製品も摂るな、肉も獲るな、塩もほどほどにと言ってきました。

 今回感染した場合、重症化のリスクに心血管疾患、糖尿病、高血圧、呼吸器疾患等が並びます。呼吸器疾患は喫煙や大気汚染が原因ですが、他は生活習慣病です。まるで神に悔い改めよと言われている気がするのではないでしょうか?

 今回のコロナ騒ぎ、長引く場合数ヶ月です。生活習慣病を改善するには十分な期間です。アメリカのデータでは3週間精製されていない野菜のみの生活にするとインスリンが必要だった糖尿病が投薬なしでコントロール良好に、狭心症の症状が無くなった等があります。当院でも不完全な食事療法でも改善しています。糖尿病や高脂血症の原因は糖質だと言われていますが、太平洋戦争後日本人の糖質の摂取量は減り続けています。増えているのは動物性のタンパクと脂質です。

 そうすると元気になります。肉体的にも精神的にも。体内の炎症が減ります。炎症が減るという事はウィルス感染しても炎症が強くなりにくいという事です。コロナウィルスは感染自体よりも感染した事で免疫細胞により炎症が惹起され、これを消す事が出来ない事で重症化します。

 砂糖の摂取量が増えるとと犯罪率が増えるというデータがあります。植物性のタンパク摂取量が多いと死亡率が下がるというデータもあります。

 腸内環境が悪いと免疫機能は下がります。小麦や乳製品、動物性のタンパク質は腸内環境を悪くします。塩分も摂りすぎると腸内環境を悪くします。

 東洋医学では肺と大腸は表裏の関係にあります。コロナウィルスはACE2というタンパク質を入り口として細胞内に入り込み感染を起こします。このACE2は肺や腸、心臓、腎臓等に多いのですが組織の繊維化や炎症、酸化を防いでくれます。コロナウィルスに使われたACE2は本来の働きを失います。腸の細菌が悪くなると肺でACE2の働きが落ち炎症が起きやすくなると言われます。

 心血管疾患、糖尿病や高血圧の人はACE2の働きが落ちていると言われています。降圧薬の一部によってACE2は増えると言われています。これが良い結果になるのか悪い結果になるのかはまだわかっていません。しかしそもそもACE2の働きが落ちているのでそこを良くしてあげる事は良い事です。生活習慣の改善で。

 色々と書きましたが、数週間野菜、果物と玄米、豆類を調理して食べる(塩分は増えますが漬物にしても良いのです)と体の調子は良くなるし感染しても重症化のリスクが減ると考えられます。ついでに生活習慣病も良くなります。

 ロックダウンさせられて小麦製品や乳製品、肉魚を買い込んで炎症だらけ、腸内環境を悪くして持病を悪化させコロナにノックダウンされるリスクを上げるのか?はたまた違う選択をしてノックダウンする可能性を上げるのか?自分の選択次第です。国も医者も何を食べれば良いか言ってくれません。知っていても言えばスーパーから食べ物が消える国ですから。

 あとは日に当たる、運動をする事も大切です。

 肉体的にも精神的にもデトックスしましょう。ゴングが鳴った時に立っていられる様に。

ウィルス

 HIVが問題になり数十年、いまだにHIVは解決されていない。インフルエンザさえ毎年流行する、薬が開発されたが死亡者は未だにいる。その他にも一度克服されたと思われる病原性微生物が時折流行する。人の努力を嘲笑うかの様に。

 そもそも人がウィルスを抑え込むことができるのだろうか?ウィルスは敵なのか?常在するウィルスもいる。今日では腸内の細菌のアンバランスが病気の原因になると言われている。病原性を持つ細菌も腸内細菌の状況によっては病原性を持たない。人間はホモ・サピエンス単体ではなく、そこに常在するウィルス、細菌、真菌、虫が作り出す生態系である。

 今日、人間は自然から独立した存在で、自然を制御できると考える。西洋文明である。多くの文化圏では自然には神が宿り敬い自然と共存共栄する生き方をしてきたが西洋文明と触れる事で経済原理の元自然を制御しようとしてきた。自然は人が搾取をする対象である。

 人間は一つの生態系であり、外の生態系と相互作用をし連続的な繋がりを持つ。独立した存在であるというのは人の幻想でしかない。ウィルスが病原性を持つという事はウィルスが病原性を持つ様な環境を持っているという事である。

 この複雑な系の中でこれまでに無かったウィルスが出てくるという事は自然というシステムの中で何かしら必然性があるからである。これは良いとか悪いとか言う次元ではない。地球に生命が誕生して以降多くの気候変動や病原性微生物が生物を襲ってきた事だろう。今の状況は進化の過程である。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」奢る平家も久しからず。歴史に学ぶ。

 自分が今地球という環境の中で、その環境にどの様なインパクトを与えているのか?自分という生態系をどの様に動かしているのか?この事を考えなければウィルスは人を繰り返し襲うであろう。

 天災、疫病、飢饉は繰り返し人類を襲い、戦争も繰り返される。自分という物は虚ろなのに在ると思い込み、在ることを確認する為に周りをいじくり回す。そして因果応報。輪廻を繰り返す。因果は自分が無い事を悟れば空に帰す。光と共に。