先日熊野の山中で出会った場所に曽てさる行者が財宝を残したらしい。さて行者にとっての財宝とは何かを考える。
私の先入観かもしれないが貴金属や宝石の類では有るまい。山中で食物や水を見つける方法を書いた巻物か、行の方法を書いた秘伝書とも思ったが土中で残る物かと思うと無理であろう。そもそも埋めたと思う事が間違えなのかも知れない。
行者が財宝など残すものかと探す人間を嘲笑うのか、この岩にメッセージが残されているのか、場所そのものが宝なのか。
その場所に行けたという事が宝なのかも知れない。どこにでも在る神性を再認識する事。