ビタミンD

 ビタミンDというと骨という印象が強いと思います。しかしビタミンDには他にも免疫に関わる作用や脳の働きに関わる作用があります。

 冬季うつ病という冬になると気が晴れないは日光に当たる事が少なるなる事で引き起こされると言われ、高緯度地域では人工の光で太陽に当たる時間が少ないのを補おうとしています。

 免疫というと今一番気になるのはCOVID-19です。

 ビタミンDの中の25(OH)ビタミンDと言われる型の血中濃度が高いか低いかで感染した時の重症化の危険率が14倍も違うというデータがあります。この効果はワクチンを凌ぎます。オミクロンに対する3回接種の入院予防効果は最高でOR0.6です。先ほどのビタミンDはOR0.071です。重症化と入院予防は同じではありませんが、入院した人の中に重症化した人が含まれるので重症化予防の方が比率は下がる筈です。それでも9倍弱ビタミンDの方が効きます。

 ワクチンの面目丸潰れです。

 ビタミンDが必要とわかっても発症してからじゃ遅いと思った方。遅く無いのです。他の治療をしながらですが、ビタミンD3を飲んだか飲まないかで飲んだ方の重症化率が13分の1になりました。

 他にもマグネシウムとビタミンB12 の併用で重症化率が下がったという研究があります。

 予防にも治療にもなるビタミンDです。普段から日に当たるとよいです。太陽の有り難さが身に沁みます。色も染みますが。

 干し椎茸や乾燥きくらげがビタミンDが多いと言われますが、寒い海を泳ぐ魚にもビタミンDが多く含まれています。

 日の下を歩くのが憚られる方は食事でも摂取できます。

「ビタミンD」への2件のフィードバック

  1. 本日いすみ市倫理法人会のモーニングセミナーで講話を拝聴しました。
    いろいろ参考になるお話で勉強になりました。
    ところでビタミンDですが、私の友人はひどい花粉症でしたがビタミンDサプリを毎日摂取していたら回復したそうです。
    私も試そうと思ってますが効果の可能性はありますか?

    1. 返信が遅くなりすみません。昨年は聞いて頂きありがとうございました。ビタミンDは色々な効果があります。何を期待するかによりますが、現代人の多くが不足しているので私は患者さんに薦めています。

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